Twitterでネタバレを呟くのも野暮なので、ここで吐きだし。

んー複雑な心境なんですよねぇ。
観ている最中は

そうだよ! 俺はこういうのが見たかったんだよ!
最後に俺ひとりでも良いからスタンディングオベーションしよう!


というくらい感動していたんですが、最後の最後に

はっ?ナニコレ?

となってしまったわけです。
まあ、エヴァンゲリオンなんだから、こういうのも仕方ないのかなーと思ったんですけど、ネットの評判をチェックすると、まあ絶賛の嵐。

おまえらマヂか?

いやいや、ダメだろ、こんなもん許容すんなよ。
何がダメかっていうというとですね、最後にシンジが新世界を創造してしまったことです。
……あのさ、新世界創造しちゃったら、第三村って無くなっちゃうよね?
トウジとヒカリは結ばれないかもしれないし、ツバメは生まれないかもしれない。
ケンスケの元へと行ったアスカって何なの? 新世界創造するなら、そんなことする必要ないじゃん。
ミサトさんが命張ったこともなかったことになるし、リョウジだって生まれてないかもしれない。
ヴンダーの人たちって、世界再編のために戦っていたんですか?
違いますよね? 明日が欲しいから戦っていたんですよね?

ネオン・ジェネシスしちゃったら、ただの夢オチなんだよ!

何のために第三村の描写に時間を割いたんだ? 物語の文脈としたら、あれを無かったことにしちゃダメでしょ?
シンジがマリとくっつくのはどうでもいいけど、あそこはリアルな宇部新川駅じゃなくて、第三村であるべきであり、それを実体があるんだか無いんだかわからないカヲルとレイが見守る、みたいな構図にならないとオカシイんですよ。

メタ的な考察とか、「ようやくエヴァから卒業できた!」みたいな感想を見かけるんですけど、俺がリアルタイムでエヴァを観たのが17才のときなんですよね。
で、今43才。

もうとっくにエヴァ卒業しているし、結婚しているし、子供は中学生と高校生なんだよ!

20才くらいの頃にシン・エヴァンゲリオンが公開されていれば絶賛していたかもしれないけど、もうそういうんじゃないんです。
映画には映画的な面白さしか期待してないんですよ。メタ的な考察とかお腹いっぱい。

何が言いたいかっていうと、「シン・エヴァンゲリオンは物語として、ちゃんと着地してないし、絶賛されるようなシロモノではない」という映画に対する感想と、ネット評価に対する「何でそんなもんを絶賛してるの? あれで良いと思ってんの?」という不満。

僕は『不思議の海のナディア』もリアルタイムで観てたんですが、あの作品の最終回は最高でした。ビデオで録画してあって、何度も観直したくらいです。
『シン・エヴァンゲリオン』を観ている最中、僕はナディアの匂いを感じていました。
音楽はもとより、エッフェル塔、戦艦の戦い、丁寧な日常パート、船員が銃を向けるところとか、最後に艦長だけが残るところとか、色々あったんです。僕だけかもしれないけど、「ナディアのような気持ちの良いラストが観れるかもしれない!」と期待したんです。

でも違ったわけです。まあエヴァという作品はそういうものだから、仕方ないかもしれません。でもあれを絶賛する人たちが理解できない、というか、ソレに共感できないのが自分ひとりだけな気がして、寂しいのかもしれません。

でもまあ、エヴァは一番好きなアニメですよ?

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